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カラフルなセダム属の様々な種類と育て方【ちまちま寄植えアレンジや屋外緑化に大活躍!】

ベンケイソウ科の多肉植物セダム属の特徴と育て方ご紹介ページ Sedum introduction
目次

セダム -Sedum-

眺めるだけでその可愛さに心が躍る「セダム属(マンネングサ属) 」の仲間たち。
ぷくぷくした葉が可愛い品種や、まるでお花の絨毯のような品種など、色や形のバリエーションが非常に豊富で、今や多肉植物の寄せ植えなどにも欠かせない存在です。
今回はそんなセダムについてご紹介していきます。

セダム ドラゴンズブラッド (Sedum spurium ‘Dragon’s Blood’)
↑小さなバラの花束のような「ドラゴンズブラッド(S. spurium ‘Dragon’s Blood’)」

セダム属ってどんな植物?

セダム属は南北アメリカやヨーロッパ、日本を含むアジア諸国やアフリカなど、世界中に400を超える種類が生息しているベンケイソウ科では最大級のグループ。
その見た目の可愛らしさとは裏腹に、どの種も暑さ寒さにとても強く、またよくふえるため様々なアレンジや住宅の装飾や緑化等に用いられ、町の園芸店でもかなり入手しやすい多肉植物です。強い日差しを好むので屋外栽培に向き、水量にもさほどうるさくありません。

カーペット状に茂った多肉植物セダムの箱庭  scculents sedum like a carpet
絨毯状に群生する「パリダム(S.pallidum)」関東以南では雨ざらしの屋外でもよく育ちグランドカバーにも◎。冬季は桃色に染まりさらに可愛さがアップする。白花。

セダムの色々な種類と品種

セダムは大きく分けて、上のパリダムのように「匍匐して広がる這性タイプ」と「茎が立ち群生していくタイプ」「枝垂れるタイプ」に成長タイプが分けられます。

這性タイプのセダム

まるで小さなお花のカーペットのように生え広がる這性タイプのセダムは、ちぎれた穂を庭に投げておくだけで自然に育つほど性質が強く、多少の雪などはものともしない耐寒性もあります。蒸れはやや苦手なので、梅雨前などに少し切り揃えておくと良いかもしれません。夏場に多少ダメージを受けても涼しくなればまたあっという間に元通りになるほど元気いっぱい!根は浅いため植え付けや取り回しも行いやすく、様々な葉色の品種が作られていてグランドカバーとしても人気があります。

黄色い花が満開の日本原産のセダム 「マルバマンネングサ(Sedum makinoi)」
↑開花中の「マルバマンネングサ(S. makinoi)」の黄金葉タイプ。日本原産で本州、九州、四国に自生。


多肉植物では珍しく、日本原産の種類も存在するのがセダムの魅力のひとつです。日本各地の海辺や山地、川岸の砂地や岩肌などに様々なマンネングサ系セダムが20種類近くも自生しています(帰化数種含む)。日本自生種の多くは春〜夏頃黄色い星形の花を咲かせてとても華やかになります。

メキシコマンネングサ

上の写真は近くの山を散歩中、渓流のきわに自生していたセダム。おそらくメキシコマンネングサ(S.mexicanum : 帰化種)かと思いますが、高さ10cmに満たないサイズで、お花が咲いてないとうっかり素通りしてしまいそうでした…。皆さんもお散歩の際はぜひ探してみてください!

パープルヘイズ

こちらはマンネングサよりも肉厚な葉の「パープルヘイズ( S.dasyphyllum var. granduliferum ‘Purple Haze’)」。やや茎立ちながらも同じく横に生え広がっていきます。冬季はその名の通り紫色がかりとても可愛らしいですが、葉がポロポロ落ちるので植え替えの際は気をつけます。葉に微毛が生えたタイプもありますよ。

白雪ミセバヤ

葉に白粉をまとったおしゃれな品種「白雪ミセバヤ(Sedum spathulifolium ssp.pruinosum)」。こちらも這性タイプのセダムですが、茎から短いランナーを出して生え広がるという少し独特な育ち方をします。強光で白さがより栄えますが、他のセダムより夏場が苦手な印象ですので、夏の暑さが厳しい地域の場合は地植えせず鉢で避難させてあげると良さそうです。

茎立ち群生タイプのセダム

セダムの群生(冬)

↑写真左:真く染まった「虹の玉(S.rubrotinctum)」とその斑入り種の「オーロラ」、写真中央:「乙女心(S. pachyphyllum)」。
また冒頭の寄植え写真中央:「黄麗(S. adolphi ‘Golden Glow’)」など、木立性で群生するタイプは、セダムの中では葉や体が大きめで葉挿しもとても簡単(「乙女心」や後述の「八千代」などは例外的にやや難しいです)。こちらも関東以南は問題なく通年屋外で栽培可能です。
また冬季にはハッとするほど綺麗な紅葉をするものが多く、よく色づかせるためには以前ご紹介したエケベリア同様、寒くなる前にしっかりと日光に当ててあげることが大切です。

セダムの群生(夏)
↑同じ場所の梅雨時~夏場の写真。同じ植物とは思えないほどのお色の差です…


セダム そよ風の天使(S. brevifolium)

穂先が白く染まる「そよ風の天使(S. brevifolium)」。木立性ですが育っても草丈10cm程度の小柄な品種で、春~夏にかけて先端に小さな白い花を咲かせます。しっかり日光に当てて育てると特徴の穂先の白さがくっきり出てきます。
わが家では通年屋外(冬季はビニール保護有)で育てています。

(左)前述の「乙女心」に姿が似る「八千代 (S.corynephyllum) 」、よく陽に当てて育てると冬季には葉全体が黄色がかり可愛らしい雰囲気になります。セダムにしては暑さ寒さにやや弱めの印象ですので、地植えは行わず鉢で育て、夏はなるべく風通しの良い涼しい場所に、冬は霜や雪がかからない様に気をつけてあげてください。

(右)葉縁の赤色(冬季カラー)が可愛い「宝珠 (S.dendroideum)」、葉が薄めのため乾燥気味に育てると下葉が落ちてほっそりと茎立ちしやすいです。群生させたい場合は程よい長さで切り戻しすると仔株が沢山出やすいのでおすすめです。(とはいえ群生しても割とすっきりとした見た目になります。)
上の八千代と同じく、セダムにしては暑さ寒さにさほど強くないので同様に真夏と真冬の置き場に気を付けます。

枝垂れていくタイプのセダム

はじめは茎立ちしていますが、成長するにつれ枝垂れていくタイプがこちら。この蛇みたいになってしまっているのは「ビアホップ(新玉つづり)(S. burrito)」。このタイプも葉挿し、挿し木ともに容易ですが、ほっておくとこのようにどこまでも伸びてしまうので程よいところで切り戻してくださいね…!(途中、日陰になっていた部分だけ茎が徒長してしまっています…)
葉先が更に尖る「玉つづり」というよく似た品種もあります。

セダム属の育て方

 セダム属の品種はみな暑さ寒さに強いため、関東以南であればほぼ通年屋外管理が可能です。
 日光を好むため、沢山陽に当てて育てます。

 基本的には通年直射日光、もしくは20%程度の遮光でしっかりと陽に当てて育てます。沢山陽に当てて育てるとその品種の特徴がでやすくなりますし、葉の中に「糖」が作られ秋~冬の紅葉が一段と鮮やかで美しくなります。

 乾燥に強いですが比較的お水も好むため、春や秋の過ごしやすい成長期には1~2週間に1回程度たっぷりと潅水を行ないます。屋外露地植えの場合は基本放置で雨に任せても大丈夫ですが、晴れの日が長く続いている場合には様子を見て水やりをしてあげてください。梅雨時期や真夏・真冬はダメージになりやすいため水やりは控えます。

POINT

横から見て、葉と葉の間が開きつつ茎が伸びてきている場合は「徒長(間延び)」です。徒長すると見栄えが悪くなるばかりでなく、植物自体が環境変化に弱くなってしまうので、そのような場合は「もっと日光に当てる」もしくは「水やりを減らす」など対応をしてみてください。伸びた部分は程よいところでカットして挿し木にできます。

ベンケイソウ科の多肉植物セダム属の育て方ページ 小さなセダムの小さな寄せ植え succulents sedum

 真夏や真冬以外であれば植え替えの時期には寛容です。おすすめは春と秋。セダムの根は細くまたお水も好むため通常の多肉用用土では乾燥しすぎる場合があります。なので環境によっては1/3ほど通常の草花培養土を混ぜるのもおすすめです。

 セダムは「葉挿し」や「挿し木(茎のカット)」で簡単に殖やすことができます。 葉挿しの場合は茎から元気な葉をきれいに取り、清潔な用土の上に置いて明るい日陰で管理を行います。挿し木の場合も同様に、ほどよいところでカットして切り口を2,3日乾かし、清潔な用土の上に置いておきます。 2週間程度で新たな根が出てくれると思いますので、その後に水やりを開始し半日陰から徐々に日光に慣らします。

とにかく元気でかわいいセダムの仲間たち。同じベンケイソウ科のエケベリアやパキフィツムなど異種属との交配も可能で、さらに沢山の素敵な品種があります。
お気に入りの雑貨や器などに寄せ植えしても愛らしく、ちょっとしたプレゼントとしても喜んで貰えますよ。寄せ植えの際には市販の‘優しく固まる培養土‘などを使うとより幅広いアレンジが楽しめますので、ぜひ創造力を活かして挑戦してみてくださいね!


―今月のひとこと―

みなさまこんにちは!新年を迎えてひと月近く経ち、すっかりお正月気分も抜けた頃でしょうか。今年は念のためにと家族の帰省もなく、わが家はあっという間に普段の暮らしに戻ってしまいました…。あのお正月独特の物事がひと区切りつく感覚や、襟を正して迎える静かな期待感、そして非日常的なお祭り感が大好きなのですが…!(ご馳走も…)無念です…。また11ヶ月後を楽しみにしておきます!きっとすぐにやってくるのでしょうね。皆さまも一年間健康で過ごされますように。

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