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多肉植物リプサリス属の多様な種類やその特徴・育て方【室内栽培もOK】

目次

リプサリス –Rhipsalis

今回ご紹介する多肉植物は、室内でも安心して育てられる、サボテン科「リプサリス属」の仲間たちです。
見た目が面白く、とても育てやすい植物ですので、ぜひのんびりとご覧ください!

↑左の微毛:「フロストシュガー(R.pilocarpa)」真ん中:「エワルディアナ (R.ewaldiana) 」ブラジル原産。

リプサリスとは?

リプサリスは細く柔らかい多肉質の茎葉を枝分かれさせながら成長していく姿が一般的で、「リプサリス rhipsalis 」という名前もその姿(ギリシャ語で リプス rhips : 編まれた藤細工やマットなどを表す)に見立てて付けられたと言われています。
海外では、同じくその見た目から「スパゲッティカクタス/spaghetti cactus 」という愛称でも親しまれています。

↑本当にスパゲティのような「R.baccifera ssp. baccifera 」。リプサリスのなかでも流通の多い品種で、以前「カスッサ (cassutha)」と呼ばれていたものですが今はこちらが正式学名となったようです。

リプサリスの原産地とその特徴

リプサリスは主にブラジルを中心とした南米や、アフリカ、東アジアなどの森林地帯原産の植物で、樹木の幹や岩に付着して生きる「着生/岩生植物」の一種です。その姿から「葦サボテン/森林性サボテン」と呼ばれることも。

暑さや寒さ、また多くの多肉植物が苦手とする多湿にも強く、水量や光量にも比較的寛容なため、とても育てやすく観葉植物としても人気があります。(着生植物ですが、通常の草花と同じように鉢植えで管理が可能です。)
お庭やベランダだけでなく、おうちや職場の窓際などでも育てられるので手に取りやすい植物です!

↑植物園の窓際で栽培されるリプサリスたち


成長はゆっくりですが、リプサリスの多くは育つごとにだんだんと長く枝垂れてきます。その場合は上の写真のようなハンギングなどで吊るして管理するのもおすすめですよ。

リプサリスの育て方 日光・水やり・温度

 原産地では熱帯雨林のような高湿度の密林から、日当たりや風通しの良い開けた丘陵地域、また海抜2500mmほどの高地まで、かなり幅広い環境に適応して自生しています。
ですので、おうちで育てる際も置き場は ’20%ほどに遮光した屋外〜室内の明るい窓辺まで’と、比較的自由度の高い植物です。
(真夏の直射日光と冬場の雪や霜にはお気をつけくださいね。)


 栽培用土について、リプサリスは森林に育つものも多いため空気中の湿度は好みますが、鉢の中が長く湿気ていると根腐れを起こしやすくなります。根はとても細いので、多肉植物用などの細かめで水はけの良い用土を使って植え付けてあげてください。
また着生植物ですので、ミズゴケなどで根元を包み、へご板や木片に糸で括り付けて育てることもできます。一般的な用土よりも乾燥しやすい為水やりの頻度は上がりますが、しばらく育てていると細い根が台木を掴むように伸びはじめて活着し、趣のある姿を楽しむことができます。

また湿度は好んでも風通しは必要ですので、長時間締め切るようなお部屋での管理は避けたほうが安心です。

↑「クリスパタ R. crispata」ブラジル南東部原産。数少ない平たい葉タイプのリプサリス。花色は乳白色。強光や寒さなどで本体が赤く色づきます。


 暑さ寒さには強く、暖地のわが家では通年屋根のある屋外の棚で栽培しています(38℃ ~ -3℃)。しかし品種によって多少性質に差がありますので、念のため特に冬場5℃近くまで気温が下がる前には室内に取り込むことをお勧めします。

 真夏と真冬には生育が鈍りますので、その時期だけは水やりもかなり控えめに、月に1回程度軽く与えます。かなりの乾燥にも耐えますのでおもいきり控えても大丈夫です。
(その時期を快適な室内で過ごさせる場合はこの限りではありません。下記の生育期に準じた方法で管理されてください!)

↑沢山の実がついた「R. baccifera ssp. subsp. horrida」通称「mouse tail of cactus」。マダガスカルの標高1500mmに自生


真夏と真冬以外の生育期週に1回ほど、茎葉の様子を見ながらたっぷりと潅水してください。お水が足りないと茎葉にシワが寄ってきますので分かりやすいです。
茎葉自体がぷっくりしていればお水が足りている証拠ですが、節と節の間がやけに間伸びしているようだとお水のやりすぎ、もしくは日光が足りない可能性があるので気をつけて観察してみてくださいね。

↑冬季の水切りから回復中の「青柳 (ケレウスクラ/ R. cereuscula )」(3月末現在)、まだ一部シワが残っている。また、右端はよく陽に当たっていた部分で節と節の間が短く締まっているが、左側は他の鉢の影だったため少し間延び(徒長)気味の状態。

■リプサリスの葉のシワシワが取れない時は?

生育期なのにお水をやっても葉のシワシワが取れない場合は、「根詰まり」もしくは「根腐れ」の可能性があります。
鉢から苗を抜いたら根がびっしりと回っているのが「根詰まり」の状態です。ひとまわり大きめの鉢に植替えてあげてください。植替えは春がおすすめです。

また、根が茶色くポロポロと崩れたり、もしくはやけに湿っていて簡単にちぎれるなどの場合は「根腐れ」の可能性があります。
根を洗って悪くなった部分を取り去り、少し乾燥させてから清潔な用土に植えつけます。
また後項でご紹介しますが、その際に根がなくなっても「挿し木」が可能ですので、後述の内容を参考になさってみてください。

リプサリスの花期とその後にできる実のお味は…

↑開花中の「青柳 (R. cereuscula)」南アメリカ中央部〜南部原産。リプサリス属のなかでは一二の知名度。有毛タイプも有。


多くの品種は春ごろを咲かせます。花色は白や薄桃、橙など様々なタイプがありますが、流通量の多い品種では白〜オフオワイトカラーが一般的です。

また基本的には自家受粉も可能なので、花の後には白や緑、濃桃色などの半透明な丸い実がつく事があります。
実の中にはとろりとした果肉と共に小さな種が詰まっており、これを蒔いて育てることも可能ですので、実が付いた際はぜひ種まきから楽しんでみてくださいね! ちなみに果肉はよく熟したものだとフルーツのような甘い味がするそうです。
(※品種によっては完熟しても苦いものもあるとのこと。私は食べた事がありませんが…機会があればそちらも挑戦してみてくださいね!

↑まるでバルーンアートのような青柳の小苗。大く育った株もかっこいいですが、小さな株も可愛らしいです。

リプサリスの増やし方

リプサリスは節と節の間をカットすることで挿し木ができます。繁殖方法はこの挿し木が一般的です。
ほどよい長さのところでカットして乾かし、清潔な用土に挿しておくと根が出てまた新たな株ができますのでお試しください(大体挿し穂の長さが5~6cm程度あれば大丈夫です。)こちらも気候の良いがおすすめです。
根が出るまではあまり強い陽に当てたり、ひどく乾燥させすぎないよう少しお気を付けくださいね。
根付いたら葉っぱがぷっくりとしはじめます。

↑「猿恋葦 (Hatiora salicornioides )」リプサリスとして流通していることも多いですが、ハティオラ属という別種です。濃い黄色の花を咲かせ木立状に成長します。お知らせのため掲載。


リプサリスは街の園芸店でも入手可能なところが多く、またネットショップやフリマアプリなどではリーズナブルなカット苗で販売されたりもしています。手に取りやすく育てやすい植物で、見た目も個性的なので、お好みの鉢と一緒にお部屋で育てるのも楽しいですね。
その可愛さとたくましさにぜひ癒されてみてください!

ある程度育つと房を分岐させる「青柳」
補足

リプサリスの「メセンブリアンテモイデス(Rhipsalis mesembryanthemoides)」は、名称変更で→「メセンブリアントイデス mesembryanthoides」となりました。(22年7月)。経緯が同じであるため、詳細についてはブルビネ属メセンブリアントイデス紹介ページ 末尾の‘名称決着’の項をご参照ください。

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-今月のひとこと-

読みたかった本が最近’ kindle unlimited ‘という定額制の書籍読み放題サービスに沢山でていたので、思い切って入会しました。
早速、スマホの使い過ぎに警鐘を鳴らす『スマホ脳』という本をスマホで読んだり、『後回しにしない技術』という本をダウンロードしたまま読むのを後回しにしていたりなどするのですが、それにしても沢山の本をどこにいても読むことができて、まるで図書館を持って歩いているかのような気分で最高です!!

リプサリス属の育て方紹介ページ Rhipsalis Introduction succulents HAKONIWA

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